桃の木の剪定方法|すぐわかる!大事なポイント4つで理想の桃の木に

桃の木 剪定ポイント 摘蕾 摘果で実をおいしく育てる

桃の木は花を咲かせ、そして果実を実らせることからさまざまな楽しみ方のできる植物です。なお、このいずれの要素を楽しむためにも必要となるのが、桃の木の剪定、という手入れ。

剪定と聞くと、枝を切るだけ、と思われる方も多いかもしれませんが、じつは植物によって手入れに適した時期や方法は異なります。そこでここでは、桃の木の剪定時期や方法について詳しくご紹介していきます。また、あわせて基本的な栽培方法などについても触れていくので、桃の木を育てる際はぜひ参考にしてください。

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目次

桃の木の剪定方法

桃の木の剪定には、適した時期やコツがあります。ほかの種類の樹木を剪定したことがある方も、桃の木ならではのポイントがあるので、ぜひ桃の木の剪定にお役立てください。

剪定する目的

「初心者」じょうずに剪定するコツ

桃の木の剪定は、美しい花を楽しむためにも、おいしい果実を収穫するためにも大切な作業です。その理由は、桃の木は若い枝に花がよく咲き果実がなるからです。また、剪定によって木全体に日光があたりやすくなったり、風通しがよくなることで病害虫を予防したりする効果もあります。

剪定時期は重要!

桃の木の剪定は、12月から2月の間におこないます。この期間、桃は休眠しているため、剪定によるダメージが少ないのです。せっかく桃の木のためにする剪定であっても、時期を間違えてしまうと逆にダメージを与えてしまい、成長が悪くなる原因となってしまいます。剪定時期を逃さないように注意しましょう。

桃の木の剪定ポイント4つ

桃の木を剪定には、重要なポイントが4つあります。1つ目のポイントは、主枝以外の枝をメインに剪定することです。主枝以外の枝は、枝元から5枚程度の芽を残して、その先を切り落とします。このように最低限の枝を残すように剪定することでそれぞれの枝に栄養がしっかり行きわたり、強く太い枝に育てることができます。

2つ目のポイントは、木の幹に日光が強く当たりすぎないように剪定することです。剪定は木全体に日光をあびさせる目的もありますが、じつは、桃の木は幹に日光が当たりすぎると弱ってしまうのです。枝葉が直射日光から幹を守るのをイメージしながら剪定するとよいでしょう。

3つ目のポイントは、「開心自然形」という形になるよう剪定することです。手のひらをイメージすると分かりやすく、主枝が2本なら上下または左右に、主枝が3本なら等しい角度で3方向に広がるよう剪定してください。開心自然形に仕立てることで、主枝同士の葉が覆いかぶさりにくく、日光がまんべんなくあたるようになります。

4つ目のポイントは、枝をすかせることです。このポイントは、2つ目のポイントである「木の幹に日光が強く当たりすぎない」ことも同時に意識する必要があります。幹に直接日光があたらないよう気をつけながら、混みあっている枝や弱っている枝を剪定するようにしましょう。

剪定に自信がない場合はプロの力を味方に

この章では、剪定の大切さと、剪定には時期やコツが重要であることをお伝えしてきました。自分で剪定するのが不安な方は、プロである業者に依頼し作業してもらうと安心でしょう。

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桃の木の基本データ

この章では、桃の木を健康に育てるための知識を解説していきます。また、桃の木の育成に成功し、さらに多くの木を育てたいという場合の増やし方についてもご紹介します。

よく栽培される種類

業者選びのポイント

桃の木にはさまざまな種類があり、栽培の目的によって選ばれる品種は異なります。たとえば、果実の収穫が目的の場合、白桃や水蜜桃がよく栽培されています。観賞用として桃の木を楽しみたい方には、ハナモモが人気です。

ハナモモにもいくつか種類があり、桃の花を楽しみたい場合には、枝が上に向かって伸びるタイプの種類がよいでしょう。シンボルツリーとして枝ぶりを楽しみたい場合には、枝垂れタイプの種類がおすすめです。

基本の育て方

桃の木の植え付けには、赤玉土と腐葉土を用います。赤玉土:腐葉土が3:2ぐらいの割合で土をつくります。植え付け後2週間ほどは土が乾かないように水を与えますが、それ以降は、土が乾いたら水を与える程度で十分です。

肥料については、2月と10月に有機質肥料や液体の化成肥料を与えます。また、鉢植えで育てる場合には、さらに5月にも肥料を与えるとよいでしょう。

桃の木の増やし方

桃の木の増やし方として、この記事ではさし木という方法をご紹介します。さし木は5月から6月ごろおこない、先端から10cmほどの場所でさし木に使う枝を切ります。葉っぱは先端の3枚程度を残し、ほかは取り除いてください。さし木に使う枝に水を1時間ほど吸わせてから、さし木用の鉢に植え、苗木になるまで育てます。

桃の木は病害虫がつきやすい

桃の木を育てるうえで気をつけたいのが、病気と害虫です。桃の木がかかりやすい病気には、縮葉病や灰星病があげられます。また、アブラムシやカイガラムシといった害虫も、桃の木に寄りつきやすいです。

このように、桃の木は病気や害虫の被害にあいやすい樹木なので、夏から秋には殺虫剤や殺菌剤を散布するようにしましょう。

成長に不安がある場合は専門家に相談しよう

桃の木は、果実の収穫だけでなく観賞用としても人気がある樹木です。しかし、病気にかかりやすかったり害虫にねらわれやすかったりします。また、成長や収穫をうながすための剪定も必要です。桃の木の育て方に悩んでいる方は、剪定業者や庭木業者に相談してみるのも解決の近道です。

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おいしい果実を実らせるステップ

桃の木においしい果実を実らせるには、摘蕾や摘果など、季節ごとの作業が大切です。また、桃の木の種類によっては、人工受粉をしないと果実がならないものがあります。この章では、収穫にむけて必要なステップを順番に解説していきます。

受粉の方法

剪定をする目的

桃の木には、その木の花粉によって自ら授粉する「自家結実性」の種類と、ほかの木の花粉がなければ授粉できない「自家不結実」の種類があります。自家不結実の木には、果実を実らせるために人工授粉をする必要があります。

人工授粉は桃の花が7割くらい咲いたころおこないます。方法は簡単で、筆や綿棒を使って雄花の花粉をとり、雌花につけます

摘蕾と摘果のコツ

摘蕾は花が咲く前のつぼみを間引く作業で、2月下旬から4月中旬の間におこないます。短い枝では先端のつぼみを、長い枝では先端から10cmくらいのつぼみを残し、ほかのつぼみを取り除きます。

摘果は果実を間引く作業で、4月下旬から7月にかけて2回おこないます。1回目では1本の枝あたり5個程度の果実を残すようにし、2回目では1個か2個の果実を残すようにします。

袋がけは大事!

袋がけは、害虫が寄りつきやすくなる夏の前までにおこないます。桃を充分に覆える大きさの袋をかけて、外れないように袋の口を輪ゴムやヒモなどでしっかり結びます。

収穫時期と方法

果実が赤くなりはじめたら、袋をとって1週間ほどおくと熟れてきます。果実全体が色づいてやわらかくなったころが収穫のタイミングです。収穫の際には、果実収穫用のハサミやカッターを使用すると収穫しやすいです。

桃の栽培にはテクニックが必要!

この記事でご紹介したとおり、桃の栽培には季節ごとのさまざまなお手入れが必要です。初めて桃を栽培する方や、剪定や害虫などでお困りの方は、業者に相談すると、適切な判断と処置をしてもらえるので安心です。

参考までに、業者に桃の木の剪定を依頼する場合の相場費用は、木の高さが5m以下の場合は3,000円から7,000円程度。それよりも高い場合では15,000円から17,000円程度となります。また、木の種類や作業方法などによっても金額が変わってきます。

害虫駆除のための消毒の相場費用については、5m以下の場合は2,000円から4,000円程度で、それよりも高い場合では8,000円から10,000円程度です。しかし、木の大きさや使用する薬剤などによって費用に差が出てきます。

このように、業者に剪定や害虫駆除の消毒を依頼する場合、ケースにより費用は異なります。そのため、複数の業者から相見積りをとることをおすすめします。相見積りによって適正な費用が把握でき、サービスを比較することでよりよい業者を選べるでしょう。

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