
「そろそろヤマボウシの剪定をしたい」そんなときには、11月~2月の間に数本枝を間引く程度の剪定をおこないましょう。
ヤマボウシは樹形が自然に整うためほとんど剪定が必要ないといわれていますが、放置すると樹高が10~15mほどにもなります。間引き剪定をおこなうことで、樹高を抑える効果があるのです。ほかにも、花付きをよくする効果も期待できます。
また、11月~2月は休眠期なので、ヤマボウシにとっての負担が少ないのです。逆に早く剪定しすぎると、花芽を切り取ってしまうおそれがあるのです。この記事では、剪定時期や方法について詳しくご説明します。ほかにも、上手に育てるためのお手入れ方法についてもご紹介するので、参考にしてみてください。
ヤマボウシの基本剪定の時期は11月下旬~2月!
ヤマボウシの基本剪定は、落葉期である11月下旬~2月の間におこなうとよいでしょう。この時期は、ヤマボウシの休眠期となっています。ヤマボウシは休眠する前に十分な栄養を蓄えているので、この時期の剪定はヤマボウシへの負担が少ないといわれているのです。
軽剪定なら通年を通して可能

ヤマボウシは、不要な枝を取り除く程度の軽剪定であれば、通年おこなうことも可能です。もし11月~2月以外に不要な枝が伸びているという場合は、風通しや日当たりを改善するために軽剪定をおこなってもよいかもしれません。
では、基本剪定や軽剪定はどのようにおこなうのでしょうか。その具体的な方法について、以下から見ていきましょう。
ヤマボウシの剪定方法
ヤマボウシの基本剪定では、樹幹の内側まで日が入るように混みあった枝を間引いていきましょう。なお、ヤマボウシは、1本の枝につき枝葉が3つ以上つく”輪生(りんせい)”の性質があります。
この3つ以上の枝葉を切り落とすときには、枝葉が重ならないように注意しながら2~3本程度残すように間引いていきましょう。さらに、このほか、以下のような不要な枝も付け根から切り取っていってください。
- ひこばえ:樹木の根元から出ている枝
- 枯れ枝:枯れている枝
- 徒長枝:真上に勢いよく伸びた枝
- 逆さ枝:幹に向かって伸びている枝
- 下り枝:下向きに伸びる枝
- 絡み枝:ほかの枝に交差している枝(どちらか一方のみを切り落とす)
また、高さを抑えたい場合は、主幹を2~3mの高さで切り落とします。ただし、ヤマボウシは樹勢が強いわけではないので、主幹のような太い枝を切ると樹形が戻りにくいといわれています。そのため、太い枝の剪定は慎重におこないましょう。また、軽剪定の場合は上記の不要な枝のみを付け根から切り落とすようにしてください。
花芽を切り取らないように注意!

ヤマボウシの剪定は花付きをよくするために、大切な作業です。しかし、剪定でヤマボウシの花芽を切り落としてしまうと花が咲かなくなってしまうので、花芽を残して剪定することが大切です。以下に切り取ってはいけない”花芽”と、花芽と似ている”葉芽”の違いについてまとめましたので、どれが花芽かわからないという方はチェックしてみてください。
- 花芽:ぷっくりとした丸い形をしている
- 葉芽:硬くて先が鋭くなっている
常緑ヤマボウシの剪定方法に違いはある?
ヤマボウシは、冬になると葉を落とす落葉樹の一種として知られていますが、ほかにも冬にも葉をつけている”常緑ヤマボウシ”もあります。この常緑ヤマボウシの剪定時期は12月~2月ごろにおこないましょう。剪定方法は先ほどご紹介した落葉ヤマボウシの方法と同じですので、そちらを参考になさってください。
ヤマボウシの剪定をおこなわないとどうなる?
「ヤマボウシは自然に樹形が整うから、剪定しなくてもよいのでは?」こう思う方もいらっしゃるかもしれません。確かに、ヤマボウシはほとんど剪定をおこなわなくてもよいといわれていますが、もし剪定をおこなわないと葉芽だけが伸びてしまい、花がつきにくくなってしまうのです。
また、落葉ヤマボウシは放置すると樹高が10~15m程度と高くなることもあります。すると、管理が大変になってしまうため、大きく育てたい場合以外は樹高を抑えるための剪定をおこなったほうがよいでしょう。
ただ、ここまで記事を読んで「自力でヤマボウシを剪定できる自信がない」と思った方もいらっしゃるかもしれません。その場合は、業者に依頼するのもひとつの方法です。
剪定のプロである業者に依頼すれば、自力での剪定の手間が省けるだけではなく「間違えて花芽を切ってしまった」「剪定しすぎて逆に樹形が乱れてしまった」といったような剪定の失敗がなくなります。自力での剪定に不安を感じたら、ぜひ業者への依頼を検討してみてください。
弊社では、全国各地の剪定業者をご紹介しております。「できるだけ早く対応してくれる業者がいい」「見積り無料の業者がいい」といったような要望に合わせた業者をご紹介することが可能ですので、ぜひ弊社までご相談ください。
ヤマボウシを剪定してもらうときの料金
ここからは、庭木の剪定を業者に依頼したときの料金についてお伝えしていきます。剪定業者9社での庭木の剪定料金の平均値を調べたところ、以下のとおりとなりました。
■単価制の場合(庭木1本あたりの料金)木の高さ | 剪定料金 |
~3m | 2,988円 |
3~5m | 6,860円 |
5~7m | 15,624円 |
剪定料金 |
22,583円 |
※2020年9月時点
庭木の剪定料金は、”単価制”で計算される場合と”日当制”で計算される場合があります。単価制では、木の本数や高さによって料金が異なり、本数が増えて高さが高くなるほど剪定料金が増えるのです。このほか、種類によって変動する場合もあります。
日当制では、作業スタッフの人数や作業時間をもとに料金が決まり、多くは作業人数×作業時間で料金が割り出されます。そのため、作業する人数や作業時間が長いほど料金が高くなるのです。
単価制と日当制の、どちらの料金設定となっているかは業者によって異なります。また、ご自宅の庭木の状態などによってどちらの料金設定がお得かは異なりますので、一度複数業者から見積りを取り、どちらがお得かどうかを確かめてみるとよいかもしれません。
剪定料金を安く抑えるには

ヤマボウシ剪定を業者に任せたい場合、正式に依頼をする前に見積りをおこなうのが一般的です。見積りはできるだけ多くの業者に依頼することで、安く剪定してくれる業者を見つけられる可能性が高まるでしょう。
ただし、業者によって見積り額にどのサービスが含まれているかは異なります。同じ料金でも、業者によって受けられるサービスが異なる場合があるので、料金とあわせて見積り額に含まれるサービスを確認し、不明点は業者へ尋ねておきましょう。
また、ヤマボウシの剪定料金を抑えるためには、できるだけ樹高が低い段階で剪定依頼をするとよいでしょう。先述のとおり、ヤマボウシは放置すると10~15mほどの高さになることがあります。すると、木の高さで料金が変動する”単価制”の場合、剪定料金が上がってしまうのです。
さらに、ヤマボウシは上にいくにつれて枝が広がってしまうという特徴をもっています。すると、高所での作業になるうえ、広がった枝に対処しなくてはいけなくなるので作業の難易度が上がり、剪定に時間がかかってしまいます。そのため、職人の作業時間で料金が変動する”日当制”でも剪定料金が上がってしまうことが多いといえるでしょう。
こうした理由から、剪定の依頼はヤマボウシが大きく生長する前までにしておくほうが、費用を抑えられる可能性が高いので、できるだけ早い段階で剪定を依頼したほうがよいでしょう。
まずは業者に見積り依頼をしてみよう!
見積り依頼をすることで、具体的な金額を知るだけではなく、業者選びの参考にもなります。なぜなら、見積りを取るときに”スタッフが丁寧に対応してくれるか”も確認することができるからです。
剪定は、当然丁寧に対応してくれる業者に依頼したいものです。また、見積り時にスタッフが丁寧に説明してくれる業者なら、しっかりと料金やサービスを理解することができます。その結果、より納得したうえで剪定を任せることができるのです。
より納得して依頼するためにも、まずは見積りを依頼して、料金とあわせてスタッフの対応を確認してみるとよいでしょう。また、見積り依頼をする業者を決める際は、ぜひ弊社までご相談ください。弊社では、剪定業者をご紹介しており、以下のような業者もご紹介することが可能です。
- 無料の見積り・調査
- 見積り後のキャンセルができる
- 相見積り可
まずは、料金だけ知りたいというご依頼も大歓迎です。よりお得に剪定をするための手段として、当サイトのサービスをぜひ利用してみませんか?
ヤマボウシの特徴や育て方
ここでは、ヤマボウシの特徴や育て方についてご紹介していきます。ヤマボウシについて理解を深め、より上手に育てるためにもぜひ参考にしてみてください。
ヤマボウシの特徴

ヤマボウシは、縁起がよい樹木といわれており、シンボルツリーとしても人気を集めています。そんなヤマボウシが人気な理由は、季節ごとにさまざまな姿を楽しめることでしょう。ヤマボウシは、夏になると白やピンクの花を咲かせます。また、秋になると赤い実をつけ、葉が赤く色づいていくのです。
そんなヤマボウシは、ハナミズキと似ているといわれています。そこで、以下からはハナミズキとヤマボウシの見分け方についてお伝えしていきます。
ハナミズキとの見分け方
ヤマボウシとハナミズキを見分ける際は、以下のようなことを確認するとよいでしょう。
ヤマボウシ | ハナミズキ | |
樹皮 | 斑点模様のように樹皮が剥がれる | 細かく割れている |
花の形 | 先端がとがっている | 丸みがある |
開花時期 | 4月~5月 | 6月~7月 |
ヤマボウシの基本の育て方
ヤマボウシの基本の育て方について、以下にまとめました。
育てる環境 | 水はけや日当たりがよい場所(ただし西日が当たらない場所) |
水やり | 庭植え:基本的には根付いた後は真夏に日照りが続く場合はたっぷりとあげる 鉢植え:土の表面が乾いたタイミングでたっぷりとあげる |
肥料 | 1月~2月に緩効性肥料を与える |
ヤマボウシに与える緩効性肥料とは、ゆっくりと効果を現す肥料です。1年を通して栄養を土にいきわたらせることができるため、新芽や花芽が増えたり、実がつきやすくなったりする効果があります。
気をつけるべき害虫・病気
ヤマボウシで気をつける害虫や病気は、以下のとおりです。
気をつけるべき害虫:イラガ
イラガは蛾の一種で、幼虫が葉に寄生して食害する特徴があります。もしイラガの被害に遭ってしまったら、農薬で駆除するとよいでしょう。なお、農薬を使うときには、ラベルに”イラガ”と書かれているものを選んでください。また、イラガの被害を防ぐためには、冬に殺虫剤を撒くことで対策しておくのが有効です。
うどん粉病とは、葉の表面にカビが生えて白くなる病気のことです。もしうどん粉病の被害に遭ってしまうと、うまく光合成をすることができなくなってしまい、最終的に葉が枯れてしまうのです。もしうどん粉病にかかってしまった場合は、農薬や殺虫剤を散布して対処するのがよいでしょう。
また、このうどん粉病を引き起こすカビは水はけや風通しの悪い場所を好むため、被害を防ぐためには水はけのよい土で育て、剪定をおこなって風通しをよくしておくとよいでしょう。
なお、「自分で剪定をおこなう自信がない……」という方は、ぜひ弊社にご相談ください。弊社では、剪定業者をご紹介することが可能です。お電話受付は24時間365日対応しているので、いつでもご相談ください。