徒長枝の見分け方と対策!理想的な庭木を作るための基礎知識を解説

ガーデニングを楽しむなら、とことんこだわりたい庭木の樹形。

真上に伸びている細い枝があると、見栄えが悪くて気になってしまいますよね。
その枝は徒長枝(とちょうし)といい、樹形を乱すだけでなく樹木の健康にも悪い影響を与えるので、徒長枝はなるべく剪定することが望ましいです。

そこで今回は、徒長枝の正しい剪定方法や作業時の注意点、徒長枝の原因と予防について詳しく解説します。
記事を参考にして、満足のいくきれいな庭木を作ってみてください。

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目次

徒長枝は真上にまっすぐ伸びた枝のこと

最初に解説したとおり、徒長枝は下の画像のように真上に伸びた枝のことです。
放置しているとどんどん上に伸びていくため見た目を大きく損ねてしまいます。

さらに、徒長枝による樹木への影響はそれだけではなく、徒長枝があることで本来回るはずだった栄養が徒長枝にまで流れてしまい、樹木の元気がなくなる原因となるため注意が必要です。
そのため、徒長枝があるなら剪定しておきましょう。

樹木の負担を最小限に抑えて徒長枝を切るコツ

徒長枝は剪定すべき不要な枝ですが、だからといって雑に切ってしまっては、自分の大切な樹木に負担をかけてしまい、樹木を弱らせてしまいます。
以下3つのポイントに注意して、なるべく負担をかけずに樹木を剪定してあげましょう。

徒長枝を切るコツ
  • 成長期以外の時期に剪定する
  • 切れ味のいいハサミを用意する
  • 徒長枝の根元部分を切り取る

コツ1:適切な時期に剪定する

樹木の負担を抑えて徒長枝を剪定するなら、その樹木の休眠期から生育期が始まる前までにおこないましょう。
生育期に徒長枝を剪定すると、切った部分の脇から新しく徒長枝が生えやすくなるからです。

多くの樹木では春~夏に生育期となるため、その時期に剪定しても問題ないか確認することが大切です。
そこで、参考として庭木として人気の高い樹木10種の剪定時期をまとめましたので、参考にしてみてください。

樹木の種類剪定時期
シマトネリコ3~4月、6~7月上旬、9~10月
モミジ11~2月
キンモクセイ2~3月、11~12月
ツツジ5~6月
ハナミズキ12~2月
12~1月
12~3月
ミカン3~4月
リンゴ7~8月

樹木の剪定時期の詳細についてはこちらをご覧ください。

コツ2:切れ味のいいハサミを用意する

徒長枝を剪定するときは、切れ味と状態のよいハサミを使って枝を切ることが大切です。
刃こぼれしていたり、錆びたりしているハサミは切り口を傷つけてしまい、木が弱る原因になってしまいます。

徒長枝を切るときに使うハサミの種類は一般的な剪定バサミでよいですが、徒長枝が高い位置にあるなら高枝切バサミを使うと楽に切れます。

おすすめの剪定バサミ

商品名千吉 ラチェット式 剪定鋏
価格1,534円(2022年5月4日時点)
特徴
  • 生木切断能力:20mm
  • 太い枝も切りやすい
  • お手入れツール付き
商品名千吉 高枝切鋏 軽量 伸縮 2段3m
価格4,932円(2022年5月4日時点)
特徴
  • 最大伸長:3m(1.8~3mの5段階で伸長可能)
  • 生木切断能力:15mm
  • 剪定と同時に「つかむ」こともできるので果樹の収穫にも役立つ

使用後の剪定バサミのお手入れの方法はこちらをご覧ください。

コツ3:徒長枝の根元部分を切り取る

徒長枝を剪定するときは、以下の動画のように徒長枝の根元をバッサリと切るのが基本です。
中途半端な位置で剪定してしまうと、その切り口から新芽が出てきて枝が広がるため注意しましょう。

また、徒長枝にハサミを入れるときは、位置を確認しながら根元に刃をはさみ、1回で切れるように強く握って剪定するのがコツです。
枝が大きいときは落ちた枝が当たると危ないため、ハサミを持たない方の手で徒長枝を支えながら剪定してください。

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徒長枝が生える原因を潰して予防しよう

徒長枝をきれいに剪定することができたら、それで終わらせずに徒長枝の予防をすることが大切です。
徒長枝は何らかの原因でその樹木の生育環境が悪くなったことで発生しやすいものであるため、それを改善することで徒長枝が再び生える確率を減らせます。
具体的には、以下3つの原因で徒長枝が発生しやすくなるので、参考にして生育環境を改善してみてください。

原因1:日当たりが悪い

樹木への日当たりが不十分だと、生命維持をするための栄養を自分で作るためにおこなう光合成の量が少なくなります。
光合成の量が少なくなると徒長枝を伸ばして葉を増やそうとするので、日当たりが悪いなら日光をさえぎる障害物を取り除いて改善することが大切です。

また、剪定により日当たりを改善することもできます。
剪定で無駄な枝の数を減らしていけば、それまで邪魔だった枝によって日陰になっていた部分に日光が差し込み、光合成がしやすくなるので徒長枝の予防が可能です。

原因2:窒素肥料が多すぎる

窒素は植物の成長に欠かせない栄養素ですが、窒素肥料を多く入れると樹木内の窒素が過剰になるので、徒長枝などの余計な枝が生えやすくなります。
現在使っている肥料の分量を間違えて与えていないか確認しておくことが大切です。

原因3:水を与えすぎている

肥料と近い理由で、水の与えすぎも徒長枝の原因となります。
植え付け直後であれば1日2回ほど水やりをしなければなりませんが、そうでないなら根がしっかりとなじんでいるので、土から十分な水分を吸収できる状態となっています。

植え付けから数年経っている場合なら、雨水で事足りるため基本的に水やりの必要がありません。
水やりは、日照り続きの夏などの水不足になりやすいタイミングでおこないましょう。

剪定作業が難しいなら業者依頼を検討しよう

徒長枝の剪定作業は簡単におこなえますが、高所などの切りにくい位置にあったり、体力的に剪定作業がきつかったりする場合は、業者の力を頼るのも選択肢のひとつです。
剪定業者に依頼すれば、プロの技術により正確に剪定をしてくれるため、手間をかけずにきれいな樹形を保つことができます。

剪定単価の相場は木の高さによる

剪定の相場がわからないという方のために、弊社加盟店の施工実績から相場を算出しました。

徒長枝の剪定単価

集計期間:2021年1月~2021年12月(1,196件)
集計対象:弊社運営サイト全体における剪定の施工実績
集計方法:対象の平均値を算出(※)し、小数点以下を四捨五入
※大規模な施工など特殊なケースを除く費用の平均値を算出するため、上下2.5%の施工費用を異常値として集計対象から除外しています。

樹木の剪定を業者に依頼する場合、その樹木の高さによって料金が変わります。
よほど高い樹木でなければ約5,000~10,000円の出費で済むことが多いです。
業者依頼による剪定では、徒長枝以外の不要な枝もしっかりと剪定してくれるので、ガーデニングに慣れていない方は業者依頼で解決するのもおすすめです。

剪定のご依頼は剪定110番をご利用ください!

剪定業者に依頼する場合、切るべき徒長枝や不要枝を見極める能力に長けている実績がある業者に依頼することが大切です。
熟練の剪定業者はきれいな樹形を整えてくれますし、樹木の健康状態によい影響をもたらすので、依頼する業者はしっかりと検討しましょう。

弊社には全国に多数の加盟店があり、実績の多い剪定業者も加盟していますので、ご相談いただければ優良な剪定業者をご紹介することができます。
どの剪定業者にすればいいか迷う方は、ぜひ弊社の剪定110番をご利用ください。

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