お庭の植木の枝が伸びてきたからそろそろ剪定をしたいけれど、剪定の方法がわからないとお困りではありませんか?剪定の方法を調べていると頻繁に出てくるのが「切り戻し剪定」です。切り戻し剪定は、伸びた枝を短くすることを目的におこないます。植物を植えているご家庭では、大きな実をつけるために必要な剪定作業です。
切り戻し剪定以外にもさまざまな剪定方法があります。目的に合わせておこなう剪定を変えていきましょう。ここでは、剪定の方法についてご紹介していきます。
切り戻し剪定って何?時期と方法
剪定にもさまざまな種類がありますが、いまいちどのような違いがあるのかわかりにくいですよね。さまざまな剪定の中でも切り戻し剪定はほとんどの木でおこなうことが多いです。そのため、切り戻し剪定とは何か把握しておき、お庭の剪定に活用しましょう。
切り戻し剪定とは

切り戻し剪定とは、枝を根元から切らないで途中の部分を切る剪定です。伸びすぎた枝や茎をある程度の長さに切り取ります。切り戻し剪定に最適な時期は、以下のとおりです。
晴れの日の午前中
剪定をおこなうと切った切り口から雑菌が侵入し、病気になることがあります。菌は湿っている環境を好みますので、それを防ぐために晴れている日の湿度の低い午前中が最適です。
開花が終わったあと
翌年に開花する新芽の成長を促すために、古くなった枝や開花し終わった枝を剪定します。不要な枝をいつまでも残しておくと、栄養が十分にいきわたらず花付きが悪くなります。
休眠期があける前
春になり、成長の勢いが増す前に樹形を整えておきます。休眠期があけ、新芽がつくまでは剪定をすることができませんので、きれいな樹形を保つため剪定します。ほとんどの植物は冬場に休眠期を迎えます。また、開花時期まで古い枝や枯れた枝を残しておくと花付きが悪くなります。
切り戻し剪定はどんなときに必要?
切り戻し剪定が必要なときというのは、「樹形が乱れているとき」「新芽・実・花付きが悪いとき」「病害虫にかかりやすいとき」になります。つまり、切り戻し剪定をおこなうと、「木の大きさ、樹形を整えられる」「新芽・実・花付きがよくなる」「病害虫を予防できる」メリットが得られるということです。
切り戻し剪定の方法
切り戻しの剪定のやり方は不要な枝の中間(2分の1~3分の1程度)に切り取ります。新芽(枝がぷくっと膨らんでいる部分)が伸びている部分より上を切るようにしてください。
また、枝を剪定しすぎてしまうと切った場所から細い枝が伸びてきてしまいます。樹形を整えるはずが樹形を乱すことになるのです。そのため、剪定をしすぎないように心がけましょう。
どの枝を剪定すればいいか分からないときは?
切り戻し剪定で、どの枝を切ればいいのかよくわからないという方もいらっしゃるでしょう。そのようなときは剪定のプロにお任せしましょう。剪定していい枝がわからず自分のさじ加減で作業すると、木を枯らしてしまうことや樹形が変な形になることがあります。自分の植木をきれいに健康のままで保ちたいなら業者に任せるのが安心です。
剪定110番では、知識と経験が豊富な剪定業者をご紹介しております。そのため、剪定を失敗することもなく、必要以上に枝を切ってしまう心配がありません。また、年間をとおして10,000件以上もの実績を残しておりますので、はじめて依頼される方でもご安心してご利用いただけます。
切り戻し剪定以外の剪定方法
切り戻し剪定以外にも剪定の方法はあります。ここでは「切り詰め剪定」「枝抜き剪定」「枝おろし剪定」「刈り込み剪定」をご紹介していきましょう。それぞれの剪定方法は異なりますので、目的にあわせて剪定の方法を変えてください。
切り詰め剪定

切り詰め剪定は、育ちすぎて樹形が大きくなり縮めたいときや葉が茂っている部分を整えたいときいにおこないます。若枝に生えている芽の上3ミリのところを切ります。このときに、斜めに切るのがポイントです。
枝抜き剪定
枝抜き剪定は混みあっている枝や長く伸びた枝、枯れた枝を間引いていく剪定です。1本づつ剪定ばさみで切れる太さの部分を切っていきます。不要な枝を間引いていくことで、幹まで日光が当たるようになり、風通しがよくなります。そのため、成長が促されるほか害虫がつきにくい木になります。
枝おろし剪定
太めの枝から伸びている細かい枝が混み合っているとき、太い枝の付け根から切る剪定です。太い枝を剪定することになりますので、ノコギリを使っておこないます。
基本的に、植え替えをしたあとにおこなうことが多いです。太い枝を剪定することで、栄養が枝先まで届きやすくなり、成長が促されます。切り口が太いと細菌が侵入しやすいため、枝おろし剪定をおこなったあとは傷口を保護する癒合剤を塗っておきましょう。
刈り込み剪定
刈り込み剪定は枝先などの木の表面を剪定していき、人工的に樹形をつくる剪定です。刈り込みばさみや電動バリカンを使い、木の高さや幅を整えていきます。生垣を育てている方は刈り込み剪定を定期的におこなうとよいでしょう。
剪定をおこなうといっても、さまざまな方法があり目的も異なります。剪定の方法が多いと、自分の植木は一体どの剪定方法で作業すればよいかわからないという方もいるでしょう。知識も経験もないまま自分で剪定をおこない、植木を傷めてしまうことはさけたいですよね。
後悔しないためにも、剪定業者に依頼してみてはいかがでしょうか。剪定業者に依頼をすれば、植木を傷めることがありません。また、時間がなくてなかなか作業ができないという方も業者にお任せすれば、時間を有効活用できます。
剪定110番ではご要望に合わせて丁寧に作業をしてくれる剪定業者をご紹介しております。24時間365日電話受付をしておりますので、いつでもお気軽にご相談ください。
剪定は庭木の種類で時期が異なる
剪定はさまざまな方法を使いわけておこなうだけではありません。庭木の種類によって時期に合わせた剪定をおこなう必要があります。定時期を間違えると、新芽や実、花付きが悪くなったり、枯れてしまったりします。そのため、剪定の時期を意識して作業をおこないましょう。
キンモクセイ

キンモクセイは開花後~春先(11月~3月頃)までが剪定に適しています。夏に剪定をおこなうと、暑さで夏枯れをおこします。そのため、夏場や芽が付きはじめる春先に剪定をおこなうのは控えましょう。
ツツジ
ツツジの剪定は開花後、芽が出る前の6月が最適です。ツツジは4月~5月に開花します。そして7月になると新芽が付き始めます。新芽が付いてから剪定をしてしまうと、花が付きにくくなる原因となります。咲き終わって新芽が付く前に早めに剪定をおこないましょう。
あじさい
開花後の7月~9月に剪定をおこなうのが最適です。また、アジサイの花が全体的に色あせていたら剪定するタイミングになります。アジサイの花の下にできている芽から2センチほど上を剪定するといいでしょう。秋以降に剪定をおこなうと花付きが悪くなります。
ハナミズキ
ハナミズキは11月~2月頃に剪定をおこないましょう。落葉樹ですので冬の間は葉が落ち、剪定しやすくなります。剪定しやすいからといってバシバシ切ってはいけません。剪定し過ぎると枯れてしまいます。生垣として育てている場合は、飛び出た枝を剪定するぐらいの形を整える剪定をおこなってください。
健康的に育てるなら正しい剪定を
健康的に育てるなら正しい剪定で作業をしなければなりません。ご自分の庭木にあった剪定方法や剪定時期について知識がなければ、花付きが悪くなるだけでなく、枯れてしまうこともあるのです。
知識のないまま作業をおこない、枯れてしまうことのないように剪定のプロに任せるのがおすすめです。剪定のプロは、庭木1本、1本それぞれにあった剪定方法・剪定時期で作業してくれることでしょう。庭木が枯れることもなく、きれいな樹形で元気になるように剪定をしたいなら、業者に相談してみてはいかがでしょうか。
剪定110番では、年中無休で24時間電話での受付をおこなっております。無料で相談をすることができますので、剪定を依頼しようがお悩みの方はお気軽にご連絡ください。
まとめ
剪定の方法はたくさんあります。剪定の種類は「切り戻し剪定」「切りつめ剪定」「枝抜き剪定」「枝おろし剪定」「刈り込み剪定」の5つです。それぞれの種類によって、剪定の目的や方法が違いますので、庭木にあった剪定方法で作業をしましょう。
また、剪定は自分の好きなタイミングでおこなってはいけません。庭木の状況や剪定に適した時期にあわせておこなうのが重要です。庭木にあわない剪定作業をおこなうと、花芽や実・花付きが悪くなります。そのほか、最悪の場合枯れてしまうことがあるのです。
自分で庭木の状況や適切な時期を見計らって剪定をおこなうのは難しいところがあります。そのため、自分で剪定をおこなうのは不安という方は、遠慮せずに剪定のプロに任せてみてはいかがでしょうか。
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