強剪定で枯らさない!最低限知っておくべき時期・方法・枝の見極め方

庭木の正しい強剪定

植物を育てている人であれば、剪定をしたことがあるかと思います。剪定とは、植物の枝など不要な部分を切り落として形を整えることで、それによって植物の生育を促すことにもなります。さらに、剪定には植物を病気や害虫から守るという目的もあるのです。

そんな剪定の中でも、今回は「強剪定」についてくわしくご紹介します。強剪定とはどのような意味なのか、またその方法についてなどをご紹介していきます。

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目次

強剪定って何?意味と剪定の方法

強剪定とは具体的にどのようなものなのか、どのような方法でおこなう手入れなのか、ということについてをここでご紹介していきます。また、あわせて強剪定後の手入れやこの手入れを必要とする植物も確認していきましょう。

強剪定って何?

ライラックの剪定|切りすぎると枯れることも!きれいに育てるコツ

剪定には、大きく分けると「強剪定」と「弱剪定」の2つがあります。強剪定とはどのような意味なのでしょうか。また、弱剪定とはどこが違うのでしょうか。

・強剪定の意味
強剪定は、その名の通り強めの思い切った剪定で、春や冬に木の生育を促すためにおこないます。また、樹木の大きさをおさえるために強剪定をすることもあります。具体的には、太めの枝をばっさりと切ったり、一度にたくさんの芽や枝を切り落としたりする剪定です。

・弱剪定との違い
一方の弱剪定とは、芽を残して枝の先のみを切るような剪定です。弱剪定では、木の形を大きくは変えません。おもに花や実がたくさんつくようにするためにおこなわれる剪定作業です。そのため、混みあった枝を減らし、長い枝は芽の少し上で切ることになります。

強剪定の方法と手順

では、強剪定は具体的にどのようにおこなうのでしょうか。ここでは、3つの種類に分けて方法をご紹介します。

〇切り戻し
切り戻しとは、太い枝や茎を途中で切って短くすることです。これは、ほとんどの植物に対しておこなわれます。古い枝を切り落とすことによって、残した枝には養分が行きわたるようになるため、生育を促すことができるからです。枝の途中で切るときには、新芽のすぐ上を切り取るようにしましょう。

樹木の成長を促すだけでなく、大きくなった木をコンパクトにしたいときにもおこないます。見た目の美しさを保つだけでなく、近隣に迷惑をかけてしまうことを防ぐためでもあります。また、すっきりさせることで風通しがよくなり、病害虫から木を守ることが可能です。

〇枝抜き
枝抜きとは、絡みあった枝や枯れた枝などの不要な枝を枝元から切り落としていくことです。全体のバランスを見ながら剪定していきます。枝抜きでは切り口が目立たないため、あまり形を変えずに木を整えることができます。

〇切り返し
切り返しとは、枝分かれした小枝を分かれたところから切り落とすことです。木の形や枝の自然な姿を維持しながら、全体を小さくすることができます。

剪定後は切り口に癒合剤を塗ろう!

強剪定をしたあとは、切り口のケアが大切です。とくに太い枝を切る強剪定では、このケアが欠かせません。使用するのは、ホームセンターなどで売っている癒合剤がおすすめです。癒合剤は、酢酸やビニル系、アクリル樹脂系などの水を通しにくいものでできています。

剪定後の切り口は、けがをしたときの傷口と同じ状態です。切り口がそのままだと、雨風や乾燥の影響で傷ができたり、雑菌が浸入したりしてしまいます。切り口が大きいほど自然に癒合するのに時間がかかり、リスクが増えてしまうのです。また、切り口がふさがるまでに水や養分が外に出ていってしまい、植物は弱ってしまうおそれもあります。癒合剤を塗れば、水や養分が出ていくことを防ぐことができるのです。

以上の理由から、剪定後の切り口には癒合剤が必要なのです。太い枝を切ったときほど重要ですので、強剪定のあとは必ず塗るようにしましょう。

詳しくは癒合剤の解説記事をご覧ください。

大きく育ちやすい庭木の種類

強剪定は、大きく育ちやすい庭木の剪定に向いているといえます。ここでは、大きく育ちやすい庭木の種類と、剪定の方法をご紹介します。

〇シラカバ
白い幹が特徴のシラカバは、涼しい気温、日当たりのよい場所、湿り気のある土壌でよく育ちます。あまり剪定の必要はありませんが、日当たりや風通しが悪くなったときには、病害虫対策や健やかな生育状態を保つ目的で、剪定をおこないます。時期としては、休眠時期になる前の12月~2月ごろにおこないましょう。

〇アカマツ
日本に多く存在するアカマツは、幹や樹皮の色が赤っぽいマツ科マツ属の植物です。庭で育てられることも多いのですが、成長のスピードが速く、自分で剪定するのが難しいところがあります。4月~5月には芽摘み、11月~12月にはもみあげ(古い葉を手でしごき取る作業)をおこないますが、もみあげをするときに必要であれば強剪定もおこないましょう。

〇イチョウ
イチョウも成長のスピードが速い木です。葉が落ちる時期である11月下旬~1月にしっかりとした剪定をおこないましょう。

〇シマトネリコ
これまでにご紹介した植物よりもさらに成長スピードが速いのが、シマトネリコです。シマトネリコは害虫に強く、剪定も強めにおこなっても木は弱りにくいといわれています。時期としてはまず3月~4月には害虫予防として剪定をおこないます。成長スピードの速くなる6月~7月には、高さをそろえるために剪定しましょう。9月~11月には夏に伸びた枝や黄の高さをそろえたり、傷んだ葉を除去したりするために剪定をおこなうとよいです。

剪定の種類は他にもたくさん!どう切っていいのかわからないときはプロに相談

これまで、強剪定についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。一言で剪定といっても種類はたくさんあります。「どう切っていいかわからない……」「自分で手入れする時間はない……」などの不安を抱かれたときは、プロに相談してみることがおすすめです。

「剪定110番」では、24時間365日いつでも剪定に関するご相談を受け付けています。現地の調査や見積りも無料でおこなっていますので、ぜひ一度お気軽にご連絡ください。

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庭木の種類で剪定時期は異なる?

先ほどの「大きく育ちやすい庭木の種類」についてご紹介したところでも少し触れましたが、剪定に適した時期は樹木の種類によってちがいます。ここでは、種類ごとに適した剪定時期をまとめました。さらに、弱剪定の方法、切る枝の見極め方についてもご紹介します。

庭木の種類に適した剪定時期

ハナミズキが大きくなる前に依頼しよう

庭木の種類には、1年を通して葉がついている常緑樹と、季節によって葉が落ちる落葉樹があります。さらに葉の形状によって、葉が針のように細い針葉樹と、広く平らな広葉樹とに分かれます。それぞれの種類ごとにおすすめの剪定時期を、次にまとめました。

・常緑針葉樹
常緑針葉樹には、スギ、マツ、マキ、ゴールドクレストなどがあります。強剪定は、新芽が育つ前の3月~4月がおすすめです。新芽が育つ前なら、バランスのよい枝葉に成長させることができるからです。生垣の形を保つ程度の剪定なら、夏や秋でも可能です。

・常緑広葉樹
常緑広葉樹には、キンモクセイ、サザンカ、ツバキ、カシなどがあります。強剪定は、3月下旬~4月下旬の新芽が出る前、または5月下旬~6月の新葉が落ち着いたころがおすすめです。寒さに弱いので、冬の剪定はしないでください。

あまり大きく育てたくない場合は、夏に剪定をするという方法もあります。夏は木が大きく生育する時期なので養分も多く使います。そのタイミングで剪定すると、養分が足りずに木を弱めてしまいます。また、日差しが強いときに葉が少なくなると、衰弱することもあります。夏に剪定をおこなうのは、この性質を利用することで、あえて大きく育てないためです。

・落葉広葉樹
落葉広葉樹には、アオハダ、アオダモ、ハナミズキ、ヤマボウシなどがあります。強剪定は、落葉後の寒い休眠期におこないましょう。葉がすべて落ちた12月~2月は、枝の状態がわかりやすいのでとくにおすすめです。

詳しくは剪定時期の解説記事をご覧ください。

強剪定より繊細な弱剪定の方法

強剪定の方法についてご紹介してきましたが、強剪定より繊細といわれている弱剪定は、どのようにおこなうのでしょうか。弱剪定のおもな方法は次のとおりです。

〇摘心(てきしん)
木がとくに生育している時期に、長く伸びた幹や枝の先にある芽を摘み取る剪定方法です。植物は茎の側面についている芽よりも、先端にある芽のほうを優先的に育てる特徴があります。そのため、先端にある芽を摘み取ることで、脇芽が生長を始めることができます。すると株が横に広がっていき、たくさんの花をつけることができるのです。

摘心の方法は、長く伸びた茎の先端にある芽を、手で摘み取るかハサミで切除します。このとき、清潔なハサミを使うようにしましょう。摘心をおこなう回数は、植物によってちがってきます。

〇摘蕾(てきらい)・摘花・摘果
この剪定は、実をつける野菜や果樹でおこなわれます。蕾・花・実を摘み取ることで実がつきすぎないようにし、株の生育を促そうとするものです。また、全体の数を減らすことによって特定の蕾や実に養分を集中させ、1つ1つを大きく美味しく育てる目的もあります。作業は基本的に、摘蕾・摘花・摘果の順でおこないます。

〇花がら摘み
咲き終わった花がらを摘み取る剪定です。しぼんだ花をそのまま放置しておくと、結実して種がつき養分がとられ、新しい花がつきにくくなってしまうためです。また、枯れた花にはカビが発生することもあり、そのカビが原因で病気になるおそれもあります。咲き終わった花は、花弁だけでなく花茎からハサミで切って、こまめに取り除きましょう。

〇小葉かき
枯れた葉を摘み取ることを、小葉かきといいます。枯葉をそのままにしておくとカビが発生し、病気になってしまうおそれがあります。また、株が蒸れやすく、害虫がついてしまう危険性もあります。枯れた葉はこまめに摘み取っておきましょう。

〇わき芽かき
わき芽かきとは、幹の脇から出ている芽を摘み取ることです。わき芽を摘み取ることによって、主茎や幹の生育を促すことができます。これは主にピーマンやナスなど、わき芽を減らすことで大きな実がつく野菜でおこなう剪定方法です。

切ってもよい枝の見極めが大事!

剪定で「枝を切る」といわれても、どの枝を切ったらよいか選ぶのが難しいですね。切る枝を間違えるとかえって木を枯らしてしまうこともあるので、切ってもよい枝の見極めが大切です。ここでは、切ってもよい枝の種類を紹介します。

〇徒長枝(とちょうし)
ほかの枝より生育が早く、勢いよく出ているのが徒長枝です。根元から切るか、全体の枝が少ない場合は1/3くらいの長さで切りましょう。

〇ひこばえ
株元や地面の中から勢いよく出ている細い枝が、ひこばえです。見つけたら、株元から切り取りましょう。

〇立ち枝
垂直に立っている枝です。太い枝や幹から生えています。株に負担をかけるだけでなく、樹形を乱してしまうので枝元から切り取ります。

〇平行枝
同一方向に伸びている2本の枝を指します。1本を切り取っても樹形に問題が起きるような枝ではありません。そうした枝があると、養分の流れが意味もなく分かれてしまうため、どちらかを切り取ってしまいましょう。

〇逆さ枝
他の枝とは逆向きに幹の中心や下に向かって伸びた枝です。見た目も悪く、他の枝の邪魔にもなるため、枝元から切り取ります。

〇交差枝
主要な枝や幹と交差するように伸びているのが交差枝です。不自然な見た目になってしまうので枝元から切り取りましょう。

〇幹吹き枝
幹の途中から伸びた細い枝が、幹吹き枝とよばれる枝です。木の養分がとられてしまうので、早めに切り落としましょう。

詳しくは切るべき忌み枝の解説記事をご覧ください。

複数の木を剪定したいときは

剪定にはいろいろな方法があり、木の種類や状態によって適切な方法を選んでおこなう必要があります。その判断は難しいものです。また、方法だけでなく、庭木の現状からどの枝を切ってもよいのか判断することも、決して簡単なことではありません。1本だけでも困難なことですが、複数の木を剪定するとなれば、ますます苦労は多くなるでしょう。そんなときは、プロの業者に剪定をお願いすることがおすすめです。

「剪定110番」では、24時間365日ご相談を受け付けています。現地でのお見積りも無料でおこないますので、お気軽にご連絡ください。

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庭木の剪定を業者に頼んだときの違いは?

庭木の剪定を業者にお願いしたいけれど、「自分でやるのと何が違う?」「業者によって違いはある?」と疑問に思うこともあるかと思います。ここでは、そんな疑問にお答えします。

業者に剪定を依頼するメリット

切り落とす枝を見極める

業者に依頼した場合のメリットとして、まずは仕上がりの美しさがあげられます。業者にお願いすれば、樹木の生育促進や病害虫の予防はもちろん、美しい景観も期待することができるのです。事前に理想の樹形を伝えておけば、そのとおりに剪定してもらうこともできます。

また、プロの業者であれば、自分で作業する場合と比べて、作業時間が大幅に短くて済みます。知識も経験も少ない人が剪定をおこなうと、1日で作業が終わらずに数日もかかってしまうことがありますが、業者であればそのようなこともまずありません。

さらに、剪定によって負傷するリスクを回避できるといったメリットもあります。剪定の際にはハサミや枝葉で肌が傷ついてしまうことがあります。ほかにも、樹高の高い木を剪定するときに脚立を使えば、落下する危険性もあるのです。業者に依頼すれば、そうしたリスクを回避することができるのです。

正しい剪定業者の選び方

まずは、施工実績が豊富な業者は信頼できるといえます。大手の業者であれば、ホームページなどで実績について情報を記載していることも多いです。業者のホームページを確認してみましょう。口コミを調べてみるのも、その業者を利用したことがある人の感想を知ることができるため、判断基準としておすすめです。

また、剪定をするにあたって、どんな仕上がりにしたいかというイメージを共有できることも大切です。仕上がりのイメージが自分と業者とでちがっていると、せっかく剪定してもらっても仕上がりにがっかりすることになってしまいます。しっかり話を聞いてもらえるか、イメージを共有できそうか判断しましょう。

現地調査や見積りを無料でおこなっていることも、正しい業者選びには欠かせない要素です。広告に掲載されている料金が実際の料金と異なる場合もあるからです。見積りをだしてもらった際は、どういった作業にどれほどの料金がかかるのか、追加料金が発生するのかしないのかなど、費用について具体的に教えてくれるかどうかも選ぶ際のポイントです。

剪定にかかる費用相場

剪定にかかる費用相場は、料金体系によって異なります。単価性、日当制、時給制のそれぞれの体系でみていきましょう。

・単価性の場合
単価性の場合、木の高さで次のように料金が決まります。

  • 低木(高さ0~3m未満)…3,000円前後
  • 中木(高さ3~5m未満)…6,000円~7,000円前後
  • 高木(高さ5~7m未満)…15,000円~17,000円前後

・日当制の場合
日当制は、剪定をする職人1人につき1日いくらという料金体系です。これは地域によっても差がありますが、相場は1人1日あたり15,000~30,000円ということです。

・時給制の場合
一方で、剪定作業にかかった時間によって料金を換算する場合もあります。この場合は、1時間2,000~3,000円というのが相場になっています。

詳しくは剪定料金の解説記事をご覧ください。

まずは見積りをしてみよう!

気になる業者を見つけたら、まずは見積りをとりましょう。できれば1社だけではなく、複数の業者から相見積りをとって比較検討することをおすすめします。剪定の費用には、木を切る費用だけではなく、出たゴミの処分料金や駐車料金、出張費用などがプラスされる場合もあります。「一式」と記載されている場合は、くわしく内容を確認しましょう。

「剪定110番」では、24時間365日いつでもご相談を受け付けています。現地での見積りも無料でおこなっています。キャンセルも可能ですので、お気軽にお申し付けください。

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